詰めの甘さ~機動戦士ガンダム 水星の魔女第8話~
この話では、会社の設立という自分にとってなじみのある事柄が描かれており、そういう意味では普通の視聴者とは少し違う側面で楽しむことができました。
ですが、見終わった後にずっと、心の中でもやもやしたものが残っていました。
そして、一番最後の部分で「法律を知っている人としては、致命的なミス」があったため、こうなったのだと気づくことができました。
法律(今回の場合は、学則ですが)の場合、必ず設定されるものがあります。
それは「施行日」というもので、「いつからこの法律が適用されるか」を明示する必要があります。
これが定められている理由の一つが、まさに今回のストーリーの根幹にかかわる部分です。
つまり「不意打ちで法律が改正されることで、不測の損害を受けることを防止する」ということが、大きいのです。
もちろんそれ以外にも、法律の周知のために必要な期間を設けるという側面もあります。
その知識を前提とすると、今回のストーリーの「粗」が見えてきます。
ドラマチックにするために、必要なことではあるのですが……今まで「法律関係」などの「現実的なもの」をベースにしていたにもかかわらず、いきなり「非現実的な手段」が用いられてしまったため、整合性がおかしくなっている……これが、もやもやしていた部分でした。
法律の知識がある人や、それを仕事としている人であれば、恐らくこの部分に気づくと思います。
そういう意味では「途中まで楽しめた人ほど、落胆する」のではないでしょうか。
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