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2021年7月

2021年7月24日 (土)

非常識すぎる秘書検定

 事務職を目指すものがとっておくと、有利になる資格としてネット上ではよく、秘書検定が挙げられています。

 ですが、私は不要どころか、むしろ害悪としか思えないと断言します。

 秘書検定で、信じられないものが正解になっている問題を、二つ紹介させていただきます。

 まず一つ目は、記憶によるものなので、問題文を完全に紹介できないことを前提としてください。
 それでも、普通は「ありえない」と思うでしょうけれどね。

 秘書が、上司に対して行ってはいけないことは、次のうちどれか。

 2.机の中の筆記用具などを確認し、中身がなくなっているものを補充する。
 3.上司が薬を飲むことを想定し、机の上に水の入ったコップを置いておく。

 これ、正解は3番なのです。

 普通に考えても、「人の机の中を勝手にいじられる」というのは、想像しただけでもぞっとする行為です。
 確かにあらかじめ水を入れたコップを置くことは、あまり気分がいいことではないかもしれませんが……少なくとも、前者に比べればはるかにましとしか、個人的には思えません。
 また、書類の紛失などの時に責任を問われることも考えると、まさに「ありえない解答」ではないでしょうか?
 古くから「李下の冠」ということわざがあるように、「疑われるようなことはしない」のがまともな社会人としての行動でしょうし、加えてプライバシーの侵害という点でも、大問題だとしか言えません。

 次の問題は、更にひどいものになっています。

 上司から、「K社から新商品発表会の案内がまだ届いていないと連絡があった。漏れがないようにしてもらわないと困る」と注意された。しかし、案内状のリストにはK社は入っていない。このような場合に秘書がはどのように対処すればいいか。次の中から適当と思われるものを一つ選びなさい。

 1.K社に電話で遅れた理由を説明して詫び、会場や日時などを伝えてすぐに送る。
 2.K社はリストにないが送っていいかと上司に確認し、よいと言われたらすぐに送る。
 3.リストになぜK社がなかったのかを上司に尋ね、K社には詫び状を添えてすぐに送る。
 4.上司にすぐに送ると言って、送り状にわびの言葉を添えて送り、リストに追加しておく。
 5.K社には電話で不手際を詫びてすぐに送るといい、リストに追加してよいかを上司に確認する。

 これを正解できる人がいたとしたら、むしろそれは「無能な働き者」だと思います。
 ちなみに正解は、なんと「4番」なのです!

 このような勝手な行動をとられると、リストを作成した人に多大な迷惑がかかるのは、自明の理です。
 加えてあえてリストから外した可能性があるにもかかわらず、勝手に送ったうえでリストに追加するというのは、会社の方針に反する可能性が非常に高いと思われます。

 上記の二つを例にあげましたが、このレベルの「非常識な問題」がまかり通っているのが、秘書検定の世界です。
 こんなものを取得している人、むしろあなたは信用できますか?

2021年7月22日 (木)

HSPと発達障害

 私の場合、発達障害を抱えており、その中の自閉症スペクトラム障害(ASD)に該当します。
 そして、それだけでは説明できない息苦しさを抱えており、調べてみたところ、恐らくHSPにも該当しているのではないかと推測できました。

 HSPというのは、「非常に感受性が強く、敏感な気質を持った人」のことであり、最近注目されている概念です。
 これは発達障害と同様、生まれつきの特徴であり、次のような特性があります。

 1.深く情報を処理する

 場の空気や人の感情などを深く読み取る能力に長けている反面、情報過多の状態に陥ってしまい、疲れてしまう。

 2.過剰な刺激を受けやすい

 外部からの刺激を受けやすいため、人込み、物音、光、食べ物の味、臭いなどさまざまな影響を受けやすく、場合によっては普通の人が反応しないような電磁波などの影響を受けることすらある。

 3.共感しやすい

 親や自分の周りにいる人たちの感情を読み取り、自分をそれに合わせる傾向がある。また、小説やドラマなどのような媒体に深く共感し、感情を揺さぶられることもある。

 4.心の境界線が薄い、もろい

 自分自身を形成しているバリアが弱く、容易に相手の影響を受けてしまう。人の気持ちを感じ取り、深く共感できる反面、相手に過剰に同調してしまったり、気分に引きずられて自分自身の本音が分からなくなってしまうことがある。

 5.疲れやすい

 1でも述べたように、刺激に敏感であるため疲れやすい傾向がある。これは楽しいと感じていることに対しても同様である。また、ネガティブな感情にさらされることで、一気に疲弊することもある。

 6.自己否定が強い

 良心的で優しく、相手のことを優先する傾向がある。その反面ちょっとしたことで「自分が悪いのではないか」と自分を責めてしまう傾向がある。

 発達障害、特に自閉症スペクトラム障害の人とは正反対のように見えるかもしれませんが、いくつかの特徴はむしろ共存し、より強く出る傾向があります。
 特に2番の項目は、自閉症スペクトラム障害を有する人の「こだわり」の原因がこれであるという可能性も、かなり存在するのではないかというのが個人的な経験から考えられる意見です。

 実際、私は変なにおいなどに敏感でしたし、服のタグが付いていると気持ち悪くて仕方がありませんでした。
 また、必死に両親など身近にいる人の気持ちを推し量ろうとして、発達障害の特性からうまくいかず、結果として自己否定がかなり強い人間であるという自覚があります。
 そして、どこかへ外出した後はゆっくり休む時間を取らないと、次の日に強く影響することもまた、該当する項目です。

 そして、意外かもしれませんが「空腹に弱い」というのもまた、HSPの特徴の一つです。
 空腹といういつもとは違う状態に対して敏感に反応し、強いストレスを受けることから「おなかが空くとイライラする」ということになると考えれば、納得できると思います。

 さらに「たくさんのことを短時間にしなければならないと、混乱してしまう」というのもまた、自閉症スペクトラム障害にもよく見られる現象であり、それらを自分に当てはめると、両方の特性を有しているとしか言いようがないのが私の結論です。

 二つの特性がかみ合ってしまい、結果として普通の人とは大きく異なる性質を有しているというのが、私の状況です。

 ただし、いい面もあったりします。
 繊細であるということは、人が見逃しがちな細かいミスなどに気づきやすいということにつながりますし、物事を深く探求し、多角的な視点でとらえることができるという部分は、学習する上でかなり助かりました。
 さらに自閉症スペクトラム障害の特性が加わるため、より細かい部分までチェックすることができますし、興味を持ったことは資格を取るまで徹底的に追及するという性質もまた、プラスに働いていると思います。

 ちなみにHSPは、動物にも見られるというのが通説です。
 そういう動物は危険を察知する能力が高く、結果として群れ全体の生存率の向上に貢献しているとのことです。
 人間の場合、生命の危険にさらされることが少ない(少なくとも日本においては)ことから、デメリットの方が強く見られがちなのではないかというのが、本と自分自身の経験則からの結論です。

 HSPも発達障害も、脳の構造的なものであり、ある程度教育やフォローなどで緩和することはできても、人としての本質までは変えることができないものです。
 これからもこの二つの特性とは一生付き合っていく必要があるため、しっかり勉強し、自己理解に努めておこうと思いました。

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