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2006年6月28日 (水)

生贄いじめの「公務員制度改革」

 最近、友人と飲む機会があって、公務員制度改革について、相当不満を持っていたようでした。
 その友人は公務員で、かつ「組合」という、職員組織のメンバーであることから、若干差し引きしなければならないところはあると思いましたが、あまりのひどさに、私も怒りを覚えたため、こうして記事として公開します。

 なお、確認したところ、「法律で明記されている部分について書くのなら、守秘義務違反にはならない、むしろ積極的にさらしてやって欲しい」とのことでした。

 まず一つ目の不満は、「給与制度改革」とのことです。
 全体的に給与が引き下げられ、これで国民は納得…しかし、実は「その上」に、キャリア組専用の「新しい級」が設けられて、一番たたかれるべきものたちがのうのうとしている(下手をすれば、さらに給与アップ)らしいのです。
 そして、「現場で働く」ものたちは一律減少…これで、「まともな改革」といえるのでしょうか?

 加えて、「職責級」というもので、キャリアの連中が、一番「大もうけ」できるようになっているそうです。

 次に、「天下り防止」ですが、聞くだけで怒りがこみ上げます。
 「一般職員」の天下りは厳重に制限しておきながら、「一定の知識を持つゆえに必要とされるものについては、例外措置を設ける」という形で、もっとも「天下り」を起こすキャリア組は、野放し(に近い…内部事情を知らないと、なんともいえないのですが…)らしいです。

 そして、「勤務時間の変更」についても、愚痴をこぼしておりました。
 今まで8時30分から5時までと、普通のサラリーマンより優遇されていたようなのですが、それをサラリーマンにあわせるため、昼休みを45分に減少させ、終業時間を5時15分に延長する…ということらしいです。
 これだけ聞くと、「当たり前じゃあ?」と思いますし、現に私もぽろっと口に出してしまいました。

 しかし、公務員の官庁は、おおむね「市街地から離れたところに建設される」ことが多く、通うだけで大変な場所も、少なくないそうです。
 (私も書類を出しに行って、「何でこんな不便なところに…」と、よく思いました)
 話によると、「昔は墓地だった」所なども多く、夜は絶好の霊的スポットだとか…(怖)。
 そういう「安く手に入る」ところを利用したため、利便性は二の次というのが現状のようです。

 そういうところに行く人たちと、「霞ヶ関の交通が充実している人たち」を一緒くたにして時間を設定する…そう聞くと、彼の怒りも少しは納得がいきます。
 少なくとも、「朝8時に入れというのは、全国を転々とさせられ、なおかつ住宅手当が100%出るわけでもない、うちらには無理なので、何とかそれだけは回避できて、ほっとしている」という彼の意見は、同調できそうです。

 そして、さらに給料の比較基準を、「中小企業を含めた基準」に引き下げるそうです。
 「専門的で、法律知識を常に必要とする」公務員(少なくとも、彼の職種は、業者や弁護士、最悪「暴力団」とやりあう大変なものです)に、「単純作業」と同じ給料の支給しかしてくれない…いくら国の財政がひどい状態とはいえ、「割に合わない」とこぼす彼の気持ち、よく分かります。

 こんなところをいじめるのなら、不祥事を起こしたキャリアをどんどん「クビ」にすれば、その分こちらにお金がまわってくるのに…「身内をかばって」、減給などの軽い処分しか、科さないらしいです。

 小泉内閣の「公務員制度改革」…果たして、本当に「国民のため」になるのでしょうか?
 一番「国民と接する」公務員のモチベーションが下がっては、本末転倒だと思うのですが…。

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